第17回:【思考実験】部活動の構造的問題と「クラブ定期契約制」
問題の起点:善意の搾取 学校部活動において、教員は長年「善意と使命感」で生徒を守ってきた。しかしその善意は制度化され、やがて当然視され、感謝を失い、搾取の構造へと転落した。 これは学校共依存社会の典型的な病理である。善意…
問題の起点:善意の搾取 学校部活動において、教員は長年「善意と使命感」で生徒を守ってきた。しかしその善意は制度化され、やがて当然視され、感謝を失い、搾取の構造へと転落した。 これは学校共依存社会の典型的な病理である。善意…
ハッ、実に愚かな。 「孤立した学びを防ぐために、協働的な学びが必要だ」と?中教審の諸君はそう答申に書いた。なるほど。では聞こうか——その「協働の場」にデジタル端末を持ち込むことを、一体誰が証明した?証明もなく実施するとは…
「振り返りシートに何を書けばいいですか」 ある生徒がそう聞いてきたとき、あなたはどう答えただろうか。 正直に答えるとすれば、こうなる。「自分の学びを振り返って、正直に書けばいい」。だが、その生徒が本当に聞いていたのは別の…
はじめに 「部活動問題」は近年になって突然現れた課題ではない。教員の長時間労働、体罰、強制加入——これらの問題は何十年にもわたって現場に蓄積されてきたにもかかわらず、長い間「問題として語られること」すらなかった。 本記事…
部活動の練習前に、気温を測る。湿度を確認する。暑さ指数を記録する。水分補給の時間を決める。活動時間を書き留める。 それらは、もちろん必要なことだ。生徒の命を守るために、現場が軽視してよいものではない。 しかし、ふと考える…
「チーム学校」とは、教員だけでなくスクールカウンセラー(SC)やスクールソーシャルワーカー(SSW)などの専門スタッフを学校に配置し、組織として課題に対応しようという政策の方向性である。2015年の中教審答申を起点に本格…
戦後から現在まで、学習指導要領は社会の変化や教育論争に応じて繰り返し改訂されてきた。大きく4つの時代に整理できる。 ① 誕生と系統学習期(1947〜1977年) 1947年 戦後直後、GHQの影響下で「学習指導要領一般編…
教員の働き方改革は、正しい。長時間労働の是正、部活動の地域移行、業務の精選——これらの方向性に、多くの教員が賛同するだろう。私もそう思っている。 しかし最近、ふと立ち止まることがある。「正しい」と確信したとき、人は何かを…
森有礼の夢と悪夢——合理主義的教育改革が精神主義に飲み込まれるとき 📚 本稿は「振り子としての日本教育史」の続編です。 前回のコラムで、森有礼を「近代教育制度の完成者」として紹介した。しかし彼は単純な国家主義者ではなかっ…
ここ数カ月、文部科学省および関係審議会が公表した文書を、手当たり次第に読んできた。算数・数学、理科、社会・公民、外国語、芸術、家庭科、体育・保健体育、道徳、情報・技術、総則・評価——教育課程の全領域を横断しつつ、教員養成…